収支と利益等|名古屋の中小企業診断士

その他
収支と利益
収支は収入から支出を差し引いたものです。
 ■ 収支=収入-支出
利益は収益から費用を差し引いたものです。
 ■ 利益=収益-費用
利益の額と収支の額がイコールだとわかりやすいのですが、必ずしもそうなるとは限りませんので注意が必要です。たとえば、売掛による売上は収益には含まれますが、実際にはまだお金が入ってきていませんので、収入には含まれません。
会計上、利益が出ていても、実際には利益ほどお金が入ってきておらず、資金繰りが厳しいということもあり得ます。最悪、黒字倒産の恐れも…。
「勘定合って銭に足らず」を避けるためにも、利益と収支の違いを意識して、資金繰り表を作成しておきましょう。
理想の貸借対照表
これぐらい売上あるいは利益がほしいと将来の損益計算書を描く方は多いですが、一方で、将来の貸借対照表を描く方は少ないように思います。
〇年後には「現預金がこれぐらいほしい」とか「設備がこれぐらいあって借入金のバランスはこれぐらいで」とか、損益計算書も重要ですが、将来の貸借対照表を描いてみるのもオススメです。そして、理想の貸借対照表にするためには、どのくらい利益が必要なのか?その利益を得るためには、どのように経営していくべきなのか?
逆算して戦略・戦術を考えることもできます。
手許現金と安全性
安全性を示す経営指標には、
・負債比率=負債/自己資本
・自己資本比率=自己資本/総資本
・流動性比率=流動資産/流動負債
・当座比率=当座資産/流動負債
などがあります。
借入は負債なので、借入が多くなると負債比率が高くなり、安全性は低くなります。しかし、借入が多くても一概に安全性が低いとは言えません。
たとえば、借入が200万円で現預金が100万円の会社Aと借入が500万円で現預金が400万円の会社Bを比較すると、会社Bの借入は会社Aの倍以上ですが、実質的な借入負担は両社とも同じ100万円です。
この場合、手許の現預金が多い会社Bの方が安全性が高いとも言えます。もちろん借入は少ないに越したことはありませんが、一方で手許の現預金にも注意する必要があります。