損益と収益等|名古屋の中小企業診断士

その他
損益と収支
帳面上では黒字でも、現金や預金は減っているというケースがあります。
利益を出すことはもちろん重要なのですが、事業を続けていくためには、ある意味で利益を出すこと以上にキャッシュをどれだけ持っているかが重要です。
収益-費用=損益(※)
※プラスなら利益が出て黒字
※マイナスなら損失が出て赤字
収入-支出=収支(※)
※プラスならキャッシュが増加
※マイナスならキャッシュが減少
収益と収入、費用と支出は必ずしも一致しません。収益と費用の把握に加えて、収入と支出の把握も行うようにしましょう!
発生主義
期中は現金主義で処理し期末だけ発生・実現主義で会計処理を行う。税務署的にはそれでよいかもしれませんが、経営の意思決定を行う場合にはその処理方法はあまり意味を持ちません。
試算表を経営の意思決定に活用するのであれば、期中も発生・実現主義で処理するようにしたいものです。
粉飾決算
融資を申し込むとき事業者は金融機関に決算書を提出します。金融機関は提出された決算書の内容を見て「利益が出ているか?」「自己資本がしっかりしているか?」等の内容を確認し、貸したお金が返ってきそうなら融資します。
なのでときとして、お金を借りたいがばかりに実際よりも多く利益を計上した決算書をつくる事業者がいます。この実際よりも多く利益を計上する決算のことを粉飾決算といいますが、やっちゃダメです絶対に。