組織の意思決定のスタイルにはトップダウンとボトムダウンの2種類あります。
トップダウンとは、トップのみで意思決定を行う方式です。
これに対し、ボトムアップは、メンバーが意思決定に参加し、最終的にトップがメンバーの考えを踏まえて意思決定する方式です。
トップダウンは、トップのみで意思決定を行うため、そのスピードが速いというメリットがあります。
一方で、メンバーはトップの指示に基づき行動する(言われたことをやる)ことになるので、主体性が低くなりメンバーのモチベーションは下がりがちです。
ボトムアップは、メンバーが意思決定に参加するため、そのスピードが遅くなるというデメリットがありますが、参画意識が高まるためメンバーのモチベーション向上につながるというメリットがあります。
トップダウンの場合、メンバーはトップを見上げるかたちになります。
では、ボトムアップの場合は、メンバーが見上げる先には何があるでしょうか?
そこにあるのは、トップではなく会社が目指す理想の状態(ビジョン)です(トップはメンバーの上にいるのではなく横にいるイメージ)。
なので、ボトムアップの意思決定を行うためにはビジョンが必要になります。
もっといえば、そのビジョンは明確でありメンバーに共有されているものでなければなりません。
ビジョン達成に向けてメンバーが意見を出し合い、トップがそれを踏まえて最終的な意思決定を行う。これがボトムアップです。
トップダウンとボトムアップ。
どちらかにもメリット・デメリットがありますので、どちらかにしなければならないということはなく、会社の成長段階やそのときの組織の状況によって使い分けることが重要です。