フィードバックで部下の自己決定感を高める

組織づくり チームビルディング

やる気を生み出す源泉のひとつに内発的動機付け要因があります。

たとえば、取り組む内容や方法を自分で決めて実行しているという感覚(自己決定感)などが内発的動機付け要因です。

人からやれと言われたことをやるより自分で決めたことをやる方がワクワクしまし、人から言われたことより自分で考えたことの方が納得感があります。

人から言われたことはに受動的になりがちですが、自分で決めたことは能動的に行動することができます。

相手の自己決定感を高めるためには、フィードバックを行い相手に「自分で考えてもらう」ことが効果的です。

現状と目標やありたい姿とのギャップを評価や判断を交えずに相手に伝えるフィードバック。

これにより、相手は自分の状態や行動を客観視でき、望ましい行動をとること(あるいは望ましくない行動を修正すること)について考えるきっかけを得ます。

このフィードバックを行うためには、相手の話をよく聴き、相手の現状や目標とすること、ありたい姿を把握する必要があります。

また、相手がフィードバックを求めていることが前提です(求められていないフィードバックは効果が薄い)。

そして、自分で考える機会を提供することが目的なので、アドバイスではなく事実を伝えることに注意します。

ギャップを認識した後は、そのギャップをどう埋めるかについて考えていくわけですが、それについては傾聴や質問、承認などコーチングのスキルが有用です。

自分で考えてもらうことで自己決定感を高め、やる気アップにつなげたいですね。

 

組織開発のヒントがつまった『成果につなげるチームビルディング』セミナーの講師を務めています。
商工会・商工会議所のセミナーご担当者様は下記のページをご覧ください。