みなさんは組織のメンバー(従業員)の「やる気」を感じていますか?
やる気とは「自ら進んで物事を行おうとする気持ち」のことです(英語でいうところのモチベーションでしょうか)。
やる気をもった従業員で構成される組織は、そうでない組織よりも生産性が高くなり、それが収益性の向上にもつながっています。
では、従業員のやる気を引き出すにはどのような方法があるでしょうか?
モチべーションについては様々な研究がされていますが、そのなかのひとつに「内発的動機づけ理論」があります。
人は、外部から「やる気」をもたらされるのではなく、自分自身の内部から「やる気」引き出している。
これが内発的動機づけ理論の基本的な考え方です。
自分自身の内部にある「やる気」を引き出す要因(内的動機づけ要因)には、仕事から得られる有能感(自分の能力を発揮できているという感覚)や自己決定感(内容や方法を自分で決めて実行しているという感覚)があります。
これに対して外部から「やる気」をもたらす要因(外的動機づけ要因)には、金銭や賞罰などがあります。
考え方の違いで、どちらが良い悪いではありません。
内発的動機づけには、コスト負担が少ない、効果の持続性が高い等のメリットがあり、外発的動機づけには、汎用性がある(ほとんどの人に有効)、短期間で効果が得られる等のメリットがあります。
ただ、他人は変えられない(変えられるのは自分だけ)とするならば、外発的動機づけ要因より内発的動機づけ要因の方が効果が高いように思います(金銭や賞罰で他人をコントロールすることには限界があります)。
従業員のやる気を引き出すために内発的動機づけを高める。
そのためには、「成長の機会を与える」、「尊重する」、「任せる(not投げっぱなし)」ことなどにより、有能感や自己決定感を満たすことが有効です。