借入金の種類
事業の開始や継続には一定程度の資金が必要になります。
その資金を自分で調達することができない場合、資金調達のひとつの選択肢に金融機関からの借入(融資の申込)があります。
借入金の種類は資金使途によって4種類に区分できます。
- 手元資金を増やすための借入
- 運転資金に用いる借入
- 設備等を購入するための借入
- 赤字を補填するための借入
一めの「手元資金を増やすための借入」は、不測の事態の備えや経営の自由度を高めるために借りる借入金です。
二つめの「運転資金に用いる借入」は売掛金や在庫が現金化されるまでの間の一時的な立替のために借りる借入金です。
三つめの「設備等を購入するための借入」は設備投資のために借りる借入金です。
四つめの「赤字を補填するための借入」は赤字による資金流出を補うための借入金です。
このなかで好ましくない借入金は四つめの「赤字を補填するための借入」です。
本来、借入金は利益から返済していくものですが、この場合は赤字のため、この状態が続くようであれば借入金を返済していくことができません。
資金が尽きる前に黒字化して返済できる状態にすることが必要です。
マネジメントゲームでは借入も可
マネジメントゲームでは借入を行うこともできます。
借入に抵抗感を持つ方もいらっしゃいますが、借入自体は悪ではありません。事業の継続発展のために必要な借入もあります。
悪なのは「資金使途が不明確な借入や返済できない借入」です。
自社の現状や今後の方向性を考慮し、うまく借入金を活用したいものです。