貸借対照表等|名古屋の中小企業診断士

その他
貸借対照表
損益計算書の数値は毎期リセットされてゼロからのスタートになります。
一方で、貸借対照表の数値はリセットされずに引き継がれていきます。
貸借対照表を見れば「現在までどのような経営をしてきて、どのような財政状態になっているのか」がわかります。特に純資産の部の繰越利益剰余金は会社の歴史を表しているともいえますね。
戦略的な固定費
利益は売上から費用を引いた残りなので、短期スパンで利益を上げるためには費用(特に固定費)削減から取り掛かることが多いかと思います。
無駄な固定費は削減すべきですが、ただ、やみくもに固定費削減に目が向かうと将来の利益を失うことになりかねませんので注意が必要です。
無駄な固定費を削減する一方で、収益化するまでにはある程度時間がかかりますので即効性は低いですが、将来の利益のために人材育成費やマーケティング費など戦略的な固定費をかけるという視点も重要です。
費用と収益の対応
仕入れた分がすべて費用になるとは限りません。
たとえば、
期首の在庫:なし
当期の仕入:50万円
期末の在庫:20万円
の場合、今期の費用になるのは50万円のうちの30万円だけです。在庫以外の分は売上原価となり費用にカウントされますが、在庫は費用にカウントされず資産となります。
このケースの場合、費用は30万円ですがキャッシュは仕入分の50万円減っていますので、費用とキャッシュとの間には20万円のズレが生じています。損益の把握とは別にキャッシュの把握も行った方がよいですね。
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